Foveonで撮る天の川 / SIGMA sd QuattroH + Art 14mm F1.8

星を撮ろうなんて思ったのは何年ぶりだろうか。

CANON 30Dで天の川のタイムラプスを撮ったのが最初で、その後、CANON 5D MarkⅡを発売と同時に手に入れた理由が、これで天の川をクッキリした動画(タイムラプス)で撮れると思ったからだ。そしてすぐにこの『天の川が流れる月ヶ浜の夜』を撮影しに西表島に行ったのでした。
後にこの動画は、映画『地球交響曲第八番』のオープニングとエンディングに採用されたのですが、これは私の大好きな映画のシリーズだったので、とても嬉しかったのを覚えています。

さて元々私は、自分たちの制作した音楽に合わせるのが目的で、動画撮影を始めたのですが、中でもユニット名にもなっている TINGARA(てぃんがーら)とは、沖縄の方言で天の川を意味するもので、当然ながら星星には興味がある訳です。よって天の川の写真も沢山撮っている、いや撮っていました。これは過去形ですが、なぜ過去形かと申しますと、一通り天の川の写真も映像も撮ったので、ある程度満足したといえばそうなのですが、更に隠れた理由は、現在愛用しているSIGMAのカメラは、滅法高ISO感度に弱いので、星空なんて論外、いや星空くらいはイケたのですが、天の川に関しては、まあ撮れないことは無いが、無理してまでSIGMAのカメラを使用する理由が見当たらなかったのでした。

さて、今回のこのカットですが、なんとsd Quattro Hで天の川ですよ。しっかり天の川も写っているではありませんか。ISO800くらいまでなら星空くらいはイケるのを知っていたので、超広角で超明るいレンズ Art14mm F1.8が手に入った時から、いつかチャンスがあれば天の川を狙ってみようと密かに思っていたのでした。そしてようやくその時が来たのでした。

このロケ地である山形県の白川湖には、もう何度も通っているので、人工の光がほとんど無いことは知っていました。そして一緒に弾丸ロケに参加する写真家さんたちは、みな星撮りを得意としているので、そのことを伝えると、当然のごとく天の川も狙いたいということで、かなり早めに現地に到着すべく出発したのでした。それに触発されて、私もかねてより気になっていたSIGMAのカメラで天の川を撮るということを思い出し、少々早めに出発したのでした。

さてさて、長い前置きになりましたが、いかがでしょうか?
小さい画像だとわかりにくいかもしれませんが、天の川が写っているじゃありませんか。最近よく見かけるハデな天の川ではありませんが、むしろ星星の色がちゃんと再現されているあたりはFoveonセンサーならではですね。

圧縮された画像では、星の色まで判別しにくいかもしれませんね。オリジナルサイズのデータも公開しておきますので、ご興味がある方は、こちらからダウンロードしてご覧ください。

一緒にフォトセッションをした写真家さんです。

Giovanni Piliarvu
http://islandgallery.jp/Giovanni

藪崎次郎
http://islandgallery.jp/JiroYabuzaki

皆木信治
http://shinjiman.blogspot.jp/

Location / Shirakawako Yamagata ,JAPAN

+CAMERA
-SIGMA sd Quattro H
-Art 14mm F1.8 DG HSM