出羽三山との出会いは、ここから始まった。
初めて訪れたのが、2011年の正月。
深々と雪の降る日だった。
辺り一面が雪に覆われていて、静謐なる異空間だった。
私は究極の自然音を録音するべく、立体サウンドが得られるバイノーラルレコーディングをライフワークとしていて、第一弾の八重山に続く第二弾を、この出羽三山に決めたのでした。
さて、この日は早朝ではありましたが三連休の最終日。すでに観光客も訪れていた。流石に今夏は社員研修のための旅行だったので、フィールドレコーディングをした時のように、真夜中から夜明けにかけての時間帯に行く事は無かった。
当然のことながら、あの神々しい空気感は全く無かった。おそらく神さまは、日中は他の場所に移動しているのだろう。
究極の自然音 出羽三山~神さまの通り道~ | Island Sound
http://islandgallery.jp/sound/dewasanzan
ロケ地 / 山形県 羽黒山五重塔
+CAMERA
-SIGMA SD1 Merrill
-APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM
薄っすら雲海から顔を覗かせているのは独立峰の鳥海山。
美しい風景に身を置くと、それだけで浄化された気がするから不思議だ。
ロケ地 / 山形県月山
+CAMERA
-SIGMA DP2 Merrill
日本神話にも登場する月読命は出羽三山のひとつ月山神社の祭神だ。
私はご縁あって、出羽三山に三年通っている。出羽三山周辺の自然音をレコーディングするためだ。そして一年をかけて制作しリリースしたのが『究極の自然音 出羽三山~神さまの通り道~』だ。
そしてこのCDを奉納するため、羽黒山に参拝した際に、更に深いご縁をいただく事になり、年間を通して出羽三山の神事を、祈りの音としてレコーディングを開始した。本当は去年中に終える予定だったが、8月に月山山頂で行われる神事だけが収録出来なかった。なぜならば、直前に豪雨と雷に見舞われて、登山を断念せざるを得なかったのだ。ところがどうでしょう、別ルートを選んだ山伏たちは、しっかり山頂に到着したという。おそらく私たちは、その年の神事には呼ばれてなかったのだろう。
そして待つ事一年、先週行われた月山神社本宮柴燈祭に参列する事が出来た。
これから長い編集作業が始まる。
ロケ地 / 山形県月山神社
+CAMERA
-SIGMA DP1 Merrill
こちらが自然音のみを収録したCDです。
究極の自然音 出羽三山~神さまの通り道~ | Island Sound
人の創りだすものもまた大自然の一部なんだね。
このカットは最初からモノクロームにしようと決めていた。
ロケ地 / 山形県月山
+CAMERA
-SIGMA DP2 Merrill
出羽三山特別神事の翌日、すっかり日も昇り、あたりが明るくなり始めると、なんとも言えないパステルトーンの朝霧が立ち込めていた。
何という清々しさだろう。
大自然こそが神さまそのものなのかもしれない。
ロケ地 / 山形県月山
+CAMERA
-SIGMA DP1 Merrill
8月12日の夜、月山神社本宮柴燈祭が執り行われた。
この炎と共に、祈りが捧げられた。
決まり事で、神事そのものを紹介することは出来ない。
この炎で感じ取っていただけたら幸いです。
ロケ地 / 山形県月山
+CAMERA
-SIGMA DP3 Merrill
art photo music movie sound more…