もうひとつ例をあげましょう。勝鬨橋から見た佃リバーシティ方面です。
超広角でおさえたくなる風景ですよね。しかしながら、超広角ゆえ、左右のビル群は中央に傾いちゃっていますね。実はワタクシはこれがイヤで、フォトショで歪み補正をしていました。だったらそれでいいじゃんね・・・
と言う事で、次の写真へどうぞ。
この状態で補正をかけてみましょう。
両サイドのビル群が犠牲になっちゃいました。超広角のメリット半減ですね。しかも無理やりの補正ですから、当然の事ながら画質は劣化します。
と言う事で、次の写真をどうぞ。
こちらはレンズでシフト調整をしたものです。
何しろ手持ち撮影なので、厳密には参考にしにくいかと思いますが、いかがでしょうか。自然なワイド感が得られますね。これがこのレンズの王道的な使い方でしょうか。
実はこれね、簡単に手持ち撮影なんて書いてありますが、実際には手持ち撮影では難しいです。なぜならば、かなり重い上に、すべてマニュアルなのです。しかもこういう水平をきちんと取らなければならない状況下で、シフト調整しながら露出やピン合わせは、なかなか至難の業なのです。と言うか普通は三脚を使いますね。でへへ。
さてこの使い方ですが、実は動画撮影に威力を発揮します。
テレビ番組で世界遺産とかを撮影したモノがありますが、見ているとお分かりの通り、折角の教会や建物が思いっきり歪んじゃってます。それがCANON 5D MarkⅡとTS-E17mm F4Lを使うと完璧な映像が撮れる事になるのです。動画の世界でそれを実現出来るのは、今のところこれだけじゃないかな? もしかしたらハリウッドなどで映画撮影に使うのにはあるのかもしれませんが、仮にあったとしても、おいそれと我々の手に届く様なやわなシステムじゃない事は確かですね。
うわっ、我ながらマニアックなエントリーだわ。
さてさて今度はまた違うテスト撮影もしますね。