First Impression / SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art

SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Artの絞り別の作例です。
なにやら星撮りに最高なレンズなのだとかですが、とりあえず、いつものように我が家からの定点観測でテスト撮影をしてみました。

今回はあえて思いっきり太陽を画面に入れてゴーストのチェックと、さらに開放F1.4からF16まで一段づつ絞りを変えて撮影しました。

太陽を入れるため、基本露出ブラケットで撮影しています。
それでも太陽は白飛びをしてしまいました。

そしていつものようにガッツリとは現像していないため、なんとなく眠い色合いの画像であることはご承知ください。


それではレンズレビューをしてみましょう。

全体的な印象からですが、SIGMAのアートレンズに関しては、もう基本全く隙がないと言うか、重箱の隅をつつくような意地悪なテストをしない限りは弱点が見つかりません。
いえ、たとえ意地悪なテストをしても、そうそうにはボロを出しません。
例えば、太陽を思いっきり画面に入れ込むゴーストチェックですが、開放からF16まで特に見当たりません。もう太陽なんて恐れるに足りずです。
これからはジャンジャン太陽も被写体として入れても良いかもしれませんね。

さて、各絞り別の解像度ですが、これがまた驚きの結果でした。
まずは最高に驚いたのが開放F1.4ですよ。
ぜひ画像をチェックしていただきたいのですが、中心付近はもう文句ないとして注目は周辺の解像度です。
最初、見たとき、あら、これは開放じゃないよね?です。
他の画像と比べなければ、全くと言っていいほど問題ありません。もちろん被写界深度が浅いので、このような都市風景でも使えるかと言えば、余程の意図が無い限りは、少し絞った方が良いのは言うまでもありませんが、それにしてもナニコレ!?な解像度ですよ。
超広角特有の画像の歪や流れなんて言うもの無いです。

とは言え、開放F1.4ですから、よーく見れば多少の緩みはあるものの、2段絞ってF2.8にすればもう完璧です。
更にF5.6からF11くらいがこのレンズの一番オイシイであろう解像度のピークが感じられます。流石に最高絞りであるF16では、小絞りボケが見受けられますが、これが使えないかと言えば全くそうではありません。つまり絞りは解像度を得るものとしての考え方よりも、表現方法で選ぶのが良いようです。

この作例のように、太陽などの点光源を入れたときの光芒の形を見てみると、開放からF4くらいまでは、実に自然な光が捉えられている一方で、F5.6からは光芒好きにはたまらないであろう、これまた絵に書いたような美しい太陽の光の筋がクッキリと浮き出てきます。

東京の夜景であれば、ガッツリ絞って、あの赤い航空障害灯などをキラキラな光芒で表現すると良いかもしれません。この様に積極的に絞りを変える事によって、表現方法も色々と楽しめます。

つまり何が言いたいかと言うと、この20mm F1.4のアートレンズは最高だってことです。
あ、そうそう、SIGMAが言うにはぜひ星撮りに使ってみてって言っています。実はレンズに一番厳しいのは星景写真なんです。点が点として写るかどうかがキモなんですよね。

秋になって空気が澄んできたら、久しぶりに星景写真にもチャレンジしてみようかな。

※作例はオリジナルサイズでアップしています。


Location / Fixed-point observation from my home Tokyo ,JAPAN

+CAMERA
-SIGMA fp L
-20mm F1.4 DG DN | Art



F1.4



F2



F2.8



F4



F5.6



F8



F11



F16