
2026年2月10日(火)から始まるIsland Gallery 企画展 / Spring Comes Earlyに参加します。
私は今回5作品を出品します。
春は、場所によって訪れ方が違います。
平地ではもう桜が散り、新緑が濃くなる頃でも、山間部ではまだ淡く、ゆっくりと春が息づき始めます。
このグループ写真展『Spring Comes Early』で出品する5作品は、そんな“山の春の訪れ”を、朧のようにぼんやりと追いかけた記録です。
シリーズタイトルは『春淡し、朧より』。
朧とは、春の空気や月が霞むように、輪郭が溶け、はっきりしない優しい状態を指します。
春が淡く、予感だけで現れる瞬間を、水・流・華・光・波の5つの漢字で表現しました。
第1回は「水」。
白川湖の水没林。
飯豊連峰の雪解け水がダムに流れ込み、水位が上がる春の短い期間だけ出現する、幻のような風景です。
特に「緑の水没林」の時期(4月中旬から5月中旬頃)は、シロヤナギの新緑が湖面から浮かび上がり、エメラルドグリーンの水に枝と芽が鏡のように映り込みます。
この写真は5月の連休あたりに撮影したもの。
山間部らしい遅い春の訪れで、木々がようやく芽吹き始めたばかりの淡い緑が、水面にぼんやりと溶け合う瞬間を捉えました。
水没林は毎年この2ヶ月ほどしか現れず、水位が下がると消えてしまいます。
だからこそ、朧のように儚く、しかし確かにそこにある春の予感を感じるのです。
この「水朧」は、シリーズの始まりとして、山の春がまだ輪郭を持たず、水面に静かに忍び込むような瞬間を表しています。
ぼんやりとした反射の中に、春がそっと息を吹き返している……そんな感覚を、ぜひ一緒に味わっていただけたら嬉しいです。
Location / Shirakawa Lake YAMAGATA, JAPAN
+CAMERA
-SIGMA DP3 Merrill

Island Gallery 企画展 / Spring Comes Early
会 期 2026年2月10日(火)-15日(日)
会期中無休 入場無料
open 11:00-18:30 / 最終日17:00まで
会 場 GALLERY ART HOUSE
104-0061 東京都中央区銀座4-4-5 籏ビル
協 賛 マルマン株式会社 Canson Infinity
主 催 Island Gallery
参加アーティスト (順不同・敬称略)

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