Adobeスーパー解像度 VS ハイレゾモード

Adobe Photoshopに最近搭載さた新機能であるスーパー解像度とPanasonic Lumix S5に搭載されているハイレゾモードを検証してみた。

ちなみに Lumix S5は24M画素のセンサーです。

スーパー解像度もハイレゾモードもオリジナルサイズからちょうど同じ4倍の96M画素とななります。

検証開始
まずはそれぞれの説明です。

ハイレゾモードについて(パナソニックサイトより抜粋)
ボディ内手ブレ補正(B.I.S.)の機構を活かして、センサーをシフトさせながら8回連続で自動撮影を行い、カメラ内で自動合成処理を行うハイレゾモード※1を搭載しました。通常撮影時に比べて4倍の画素数にあたる画像サイズで、最大約96M相当の高解像写真を生成。

スーパー解像度について
スーパー解像度はPhotoshopやLightroomのCamera Rawに搭載された新機能で、ざっくり説明すると、最新のAI技術によりにより、ピクセル数を縦横それぞれを2倍にし、つまりトータルで4は倍のサイズになることになります。
今までも画像の拡大は出来たのですが、今回のスーパー解像度はレベルが違いました。

とう言うことで私のレビューとしては、どちらもそれなりに使えます。

ただしハイレゾモードの弱点としては、8回連続撮影中に少しでも動きのあるものに対しては、ブレとしてデータが生成されてしまいます。それも最近ではだいぶうまく処理ができるようにはなっていますが完璧ではありません。とは言え、使い所では威力を発揮します。

そして今回注目のスーパー解像度については、まずはハイレゾモードのようなリスクは無いのは良いところではありますが、いくらAI技術が進化しているとは言え、ある意味、所詮はデータ補間なので、当然のことながら、こちらも完璧ではありません。

さてそれでは両者を比較してみます。
アップロードしたデータで確認していただければわかるかと思いますが、一見するとハイレゾモードの方は少々眠い画になっています。これはRAWからなにもせずJPGに変換しただけなので素の状態です。普通はこれにアレヤコレヤの現像作業をしますので、素のデータ自体はフラットな絵作りとなります。

一方、スーパー解像度については、一見ハイレゾモードよりも高精細に見えるものの、私からすれば過度にシャープネスが掛けられているように見えます。一旦シャープネスを掛けられてしまうと、元のフラットな状態には戻せないのが難点です。
このあたりのアルゴリズムはAIがもっと進化すれば、更に良くなるかと思われます。
ただしデジタルで100%の等倍チェックしたときにだけ見えてしまうことなので、大判プリントにした場合は、むしろちょうど良くなる可能性もあります。これは実際にプリントしてみなければわかりません。

では結論は・・・
どうしても大きなデータが欲しい場合、そして究極の高画質を望む場合は、やはりちゃんとカメラの選定からした方が良いと言うことですね。
とは言え、ハイレゾモードもスーパー解像度も使い所によってはかなり使えます。

ハイレゾモード+スーパー解像度
さて、最後におまけとしてハイレゾモード+スーパー解像度を実験してみました。単純計算で96M画素の4倍となりますので384M画素となります。これはワクワクしますよね。

で、結論は・・・
全く使えません。なぜか100%でチェックするとデータが破綻していました。おそらくAIがハイレゾモードのデータをうまく認識してないのだと思います。そもそもハイレゾモード自体もカメラ内で8枚のデータを合成しているので、データレベルで見た時は、無理があるのかもしれませんね。残念。これは今後に期待ですね。

それぞれのオリジナルサイズはこちらにアップロードしました。
ご興味がある方は、是非自分の目で検証してみてください。

https://drive.google.com/drive/folders/1kppRWEkO2JiUI5HAE1YL_IpD8AWdmW8L?usp=sharing


Location / Fixed-point observation from my home Tokyo ,JAPAN

+CAMERA
-Panasonic Lumix S5
-Contemporary 45mm F2.8 DG DN